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2006.01.05  キップをなくして
新年ですね。季節は春~夏のことなので合わないと思うんですが、
私にはタイミングばっちりだった本をご紹介します。
 
キップをなくして
池澤夏樹さんの『キップをなくして
暖かく、子供が楽しめる冒険小説でありながら、切なくなる話です。
この本を父から勧められたのは、祖母を病気で亡くした直後でした。
すぐには読む気になれなかったんですが、
四十九日の直前にもう1人の祖母まで交通事故で亡くなりまして。
葬儀を終えた翌朝に飛行機に飛び乗るようなスケジュールで
自失している暇もなかったんですが、
やっと一晩時間が空いた時に目にはいったのがこの本でした。
生きるということ、死ぬということ。
大切なものをそっと慎重に取り扱う姿勢が、じわりと心に沁みてきます。
水とスポンジというより、肌に化粧水が浸透するような、そんなカンジ。

死生観については様々な意見があるでしょうし、宗教に寄る方もいるでしょう。
要は自分が納得できればいいんだと思います。
この本で描かれる死の有り様についてどうこう、というよりも、
この本を読んで得られる感覚(空気みたいなの?)を味わって欲しいです。
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昨夜の月はとても明るく輝いていましたね。
仲秋の名月まであと少しといったところです。
こんな秋の夜にお勧めしたいのが、ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち〈上〉です。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち〈下〉
これは多分小学生か中学生のときに一度読んだ本です。
今考えるとずいぶん細かい字の分厚い本なのに、
当時は話の長さにも気付いていませんでした。
うさぎたちの冒険にハラハラドキドキ、ストーリーは二転三転、
それでいて非常にリアルなうさぎたちの物語。
それだけ夢中になって読んでいたということでしょうか。
今でも時々、ウォーターシップ・ダウンがどこかに存在しているような、
うさぎたちが揃って月を眺めているような、そんな気がするのです。
大人になった今でも、きれいな月を見ると彼らに会いたくなる。
ヘイゼルに、ブラックベリに、あの勇敢なうさぎたちに、貴方も会ってみませんか。
2005.06.30  りかさんと一緒に
りかさん

6月最終日なので、6月の一押し作家・梨木香歩さんの『りかさん』(新潮社)をご紹介です。
先日出先で見かけて衝動買いしたのですが、いい本でしたよ~。
大好きなおばあちゃんに「リカちゃん人形が欲しい」といったら、
送られてきたのは日本人形の「りかさん」。
がっかりしたけれど、このりかさん、不思議な力を持った良いお人形だったのです…。
と、主人公の女の子とりかさんが人形にまつわる不思議を体験するお話なのですが、
読んでいて心がじわじわあったかくなってくる本です。
 
中でも好きなくだりは、りかさんが主人公に向かって
「胸の中に”やさしい気持ち”を見つけたら、それをたくさんにするんです。
胸いっぱいになったら、それでそっと包んであげる感覚」
みたいなことを言う所。(うろ覚えですいません)
やさしい気持ちを胸いっぱいにして、
包まれたらきっと刺々しい気持ちも溶けてなくなるんじゃないかな。
動物や赤ちゃんを目の前にして沸いてくるような、あたたかい気持ち。
いつも忘れず在りたいものです。
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